自分の存在価値が解らないという人のために否定されまくって悩んだ体験から語る

自分の存在価値ってなんだろう?自分の存在価値が解らない。この記事に辿り着いたあなたはこんな悩みを抱えているかもしれません。
私も同じ悩みを長年に渡って抱え続けています。
私は高校すら行けず就職もできなかった落ちこぼれです。それゆえ無能で役立たずと言われることは日常茶飯事でした。そして存在価値がないと怒られ続けました。
だから自分の存在価値について幾度と悩んでは考え、書き出したりしました。
今回は自分の存在価値について悩むあなたのために、私が本を読み漁っては考えて書き出したことを解説します。少しでもあなたの苦しさが減ったり、あなたが進む方向が見えたりしたら幸いです。
解らなくなるのも無理はない
人生に正解はない
20世紀は大手有名企業に入って順調に出世し、結婚して家庭を持ち、家を買うことが王道とされていました。これを正解として多くの人がこういう人生を歩もうとしました。
しかし21世紀はこれだけが正解とは言えません。独立して成功する人もいれば、中小企業に勤めているけどやりたいことをやれている人もいます。
人それぞれ自分に合った生き方があります。世間がどれだけ正しいと言っても、自分に合わない生き方は苦しいものです。
モデルケースに従って上手く行く人は少ない
この社会ではさも人生に正解があるかのようにモデルケースを子どもの頃から押し付けられます。
学校の勉強を頑張り、偏差値の高い学校に進学し、大きくて有名な会社に入るというものです。
しかしこの流れに従って生きると、勝ち負けがハッキリつきます。偏差値の高い学校に進学し、無事に卒業し、大手有名企業の採用試験に受からなければいけません。いずれも合格者と不合格者に分かれます。
そして大手有名企業に入った後も、出世街道から外れないように頑張らなければいけません。
モデルケースは段階的に敗者を出していくのです。そして最後に勝つのは一握りの人です。こんなことで人生の価値を図られては苦しいのも当然です。
否定してくる人もいる
残念ながら世の中は他人に否定的な人もいます。パワハラをしてくる人などが代表的です。
また競争心が高いがゆえにライバルに敵意むき出しになる人もいます。私もこういう人に散々悪口を言われ、会社中に悪口をばらまかれたことがあります。
失敗も沢山する
残念ながら失敗をしないということはありえません。やればやっただけ失敗をします。
しかし世の中は失敗を悪いこととし、失敗した人を減点します。それでは口と態度だけで何もしない人が有利になってしまうのにです。
こういう風潮がチャレンジする人を苦しめています。
あなたがもし失敗を沢山しているなら、沢山チャレンジして沢山学びの機会を得たということです。失敗に文句を言う人たちの100倍は行動しているはずです。
解らない理由を探そう
活躍できてない
自分の存在価値が解らないと感じる理由として大きいのは、仕事で活躍できていないと感じていることです。
仕事は生活の大部分を占めていますので、上手く行くかどうかでQOL(Quality of Life:生活の質)に大きく影響します。
また仕事で上手く行かないと上司や先輩、顧客から怒られることが多いです。怒られれば当然気持ちは落ち込みます。
理想とのギャップが大きい
理想が高い人は「自分はダメだ」と考えがちです。
傍から見ると50点くらいでも、本人は80点以上取らないとダメだと考えています。世間の平均が50点でも本人のギリギリ合格ラインが80点なのです。だから平均では不合格と考えてしまいます。
あなたの合格ラインは平均と比べてどうでしょう?ここも振り返ってみる余地があります。
交友関係が狭い
最近はSNSで交友関係を広げている人が増えました。交友関係が広い人はリア充としてもてはやされます。傍から見れば彼らは人気者です。
それを見て自分の交友関係は狭いから性格が悪いとか人望がないと考えていませんか?
私だって交友関係が広い人は羨ましいです。でも簡単に広げられるものでもないですし、プライベートの時間を考えれば、付き合える友達は限られます。
SNSの見過ぎ
SNSはキラキラした投稿で溢れています。人間の承認欲求を上手く活用したツールですから、SNSにはリア充っぷりのアピールを頑張ることで人気を取ろうとする人たちが沢山います。
だからSNSを見ていると、世の中の人たちはなんてすごいんだろうと思ってしまいがちです。
しかしSNSに投稿されているキラキラしたリア充アピールは生活の一部です。
否定してくる人がいる
先ほども書きましたが、他人に対して否定的な人はいます。そういう人が周りにいるとか、過去に酷いパワハラを受けた体験などがあると、自分の存在価値を感じられなくなります。
その場合は自分を認めてくれる友達や上司・先輩を探してみましょう。
他人と比べてしまう
我々は子どもの頃から学業成績で比較され、大人になると勤務先の知名度や年収、職位などで比較されます。常に比較と競争の社会で生きています。
それゆえに我々は他人と比べてしまうことが染みついています。この習慣は無意識に染みついているからたちが悪いです。
しかし他人と比べたところで自分より上はいくらでもいます。だから過去の自分と比べて漸進しているかどうかが大事です。
私はいい年になってからこのことに気付きました。そして他人と比べて葛藤する曲を作ってみました。
人の役に立っていることを探してみよう
手伝うだけで十分
困っている人を手伝ってあげたことを思い出してみてください。多くの人はありがとうと言ってくれたと思います。
それだけでも人の役に立っているので、あなたには存在価値があります。
友達がいるなら存在を受け入れられている
あなたに友達がいるなら、あなたを受け入れてくれている人がいるということです。それだけでもあなたには存在価値があります。
あなたの存在価値を認めて、一緒にいたいと思ってくれる人がいるからです。
買い物しているだけで人を支えている
あなたが買い物をするだけでも、そのお店の人の生活が支えられます。
もしお店に客が来なくなってしまったらと考えてみてください。お店を運営できなくなって閉店してしまいますよね?あなたもお店の存続に貢献している1人なのです。
行きつけのスーパーやドラッグストア、コンビニ、趣味の専門店、美容室、本屋、雑貨屋などなんでもいいですが、あなたが買い物をすることでお店の存続に貢献できています。
働いているだけで誰かの役に立っている
仕事にはお客さんがいます。会社というフィルターを通すことでお客さんが見えなくなっているケースが多いだけです。
だからあなたの仕事にはお客さんがいて、あなたが働くことで誰かの役に立っているのです。
利他的なことをしていれば誰かの役に立っている
贈与論というものがあります。お金には変えられない想いや親切などの利他的な行為のことです。詳細はこの本に書かれています。とてもおススメの本です。
もし社会がお金との等価交換だけで、プレゼントなどの想いがこもったものや、親切がなかったらと考えてみてください。人間味がないですよね。
あなたが利他的なことをすれば、誰かが嬉しいとか助かったと感じます。つまり誰かの役に立つのです。
自分の存在価値が解らない場合、さきほど紹介した「世界は贈与でできている」という本を読んでみてください。自分の行いもどこかで誰かの役に立っていると感じられると思います。
自己肯定感を上げる方法
ハードルを下げてみる
自己肯定感を上げるためにハードルを下げてみましょう。
自分の存在価値が解らないという人は先ほど理想が高いこともあると書いた通り、ハードルが高いことが多いです。
よってハードルを平均的な人並みに下げてみると、意外とできていると感じられます。
できたことを日記に書いてみる
毎日、日記にその日にできたことを書いてみましょう。
何もできていない日々ではなく、何かできたこともあると気付ける可能性があります。
また失敗したとしても、失敗はするものですから学べばOKです。学んだことも大事にしましょう。
セルフコンパッションを行う
失敗しても、怒られても、「まぁそんなこともあるし、次はもうちょっと頑張ろうよ」と自分を励ましましょう。
セルフコンパッションとは落ち込むことがあったときに、他人を励ますように自分を励ますことです。自分を責めても辛いだけですが、人はついつい自分を責めがちです。
利他的な行為をしたら振り返る
利他的な行為をしたら、人を助けることができたかな、人を助けられてよかったなどと振り返ってください。
自分でもやれば人の役に立てるということが大事です。
また多くの人は困っている人がいても見て見ぬ振りをします。利他的な行為ができることは平均を遥かに上回ることなのです。
終わりに
私自身、まだまだ劣等感の塊で、自分の存在価値が解らないと悩んでいます。
しかし今回紹介したように、自分の存在価値に気付く観点もあると考えられるようになりました。そして他人がこれらを認めてくれることもあります。
道のりは長いですが少しずつ頑張っていきましょう。あなたが自分の存在価値が解らないと感じるのはあなたのせいではなく、主観的な人たちやモデルケースに忠実な人たちによる刷り込みですから。