クリエイティビティを高めるために日常的にできるインプット

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日常的にできるインプット

本記事はクリエイティビティを学習可能にする講座の第4回目です。

以前クリエイティビティにはインプットなくしてアウトプットなしという記事を書きました。この記事ではインプットの重要性について書きました。

クリエイティビティにはインプットなくしてアウトプットなし

インプットは必要な都度行いますが、日常生活でも可能です。今回は日常生活でインプットを行う方法について解説します。

インプットの対象となるものは身の回りに沢山ある

日常生活で見かけるものの中には、クリエイティビティのインプットにできるものが沢山あります。

例えば電車の車内広告、飲食店の看板やメニュー、小売店に並ぶ商品などです。何気なく見ているものを観察して分析してみると、表現の幅が広がります。

自宅でも外出先でも、色々なものに興味を持って見てみましょう。意外な発見があるかもしれませんし、その意外な発見があなたの発想の幅を広げてくれるでしょう。

インプット対象は身の回りにある
クリエイティビティを高めるためのインプット対象は身の回りにあります。色々なものを観察・分析してみましょう。

観察や分析をしてみることで引き出しを増やす

日常で見かけるものについて、観察や分析をしてみることで、引き出すを増やすことができます。

例えば広告なら、写真や広告から伝えたいことをイメージしてみましょう。細いフォントならおしゃれなイメージになります。細いフォントはアパレル系でよく使われます。太いフォントなら武骨なイメージになります。太いフォントはアウトドアやメカニカルな製品で使われます。

写真は一人かファミリーかでも違います。また服装でも違います。スーツを着ていれば、仕事あるいは金融などのお堅い分野が多いかと思います。背景が暗い商品写真は高級感を出しています。

お店の看板の例で言うと、美容院はスタイリッシュなフォントが多いです。歯医者は痛いイメージを和らげるべく親しみやすさを強調しており、ちょっと丸っぽいゴシック体やゆるいキャラクターの絵がよく使われています。

ここで重要なのは、こういう表現方法を取ると、こういうイメージになるという原因と結果をセットとしてインプットすることです。こうやって引き出しを増やしていくと、こういうことをやりたいときは、こういう方法が取れるというような発想が出てくるようになります。

観察や分析をして引き出しを増やす
クリエイティビティを高めるためには観察や分析をして引き出しを増やしましょう。

仕事で使っている資料でもインプットは可能

仕事で使っている資料もよく観察や分析をしてみましょう。クリエイティビティを高める上で教材となります。

例えば解りづらい資料があったとしましょう。一般的にはここで、「○○さんが作った資料解りづらいよなー」という愚痴がよく発生するものですが、一歩踏み込んで解りづらい理由を分析してみましょう。

この言い回りはよくないとか、文章だけだとイメージがつかみづらいから図が欲しい、言い分は解ったけど具体例がピンとこないなど、解りづらい理由を挙げましょう。こうすることで、この表現方法は解りづらいんだという引き出しが増えます。立派なインプットです。

そうしたら次は解りやすくする方法を考えてみましょう。難しい用語を避けて一般的な用語にする、図を付け加える、比喩表現を使う、具体例を挙げるなど、解りづらい理由を解消する方法を探してみましょう。

また解りやすいと思う資料も観察や分析をしてインプットにできます。解りやすい資料がなぜ解りやすいかを考えてみましょう。先ほどの解りづらい資料の逆かもしれませんが、それでもいい表現を学ぶいい教材です。積極的に吸収してあなたの引き出しを増やしてみてください。

仕事の資料でもインプットは可能
仕事で使っている資料でもインプットは可能です。解りやすい資料と解りにくい資料をよく観察・分析してみましょう。

便利な道具や美味しいお菓子だってインプットの教材になる

便利な道具や美味しいお菓子だって、クリエイティビティにおいてはインプットの教材になります。

便利な道具は開発時に創意工夫が盛り込まれています。なぜ便利なのか?この道具はどこがどういう風に工夫されているのか?それを分析してみましょう。分析することで、便利な道具を作るためのアイディアが引き出しとして少しずつ貯まっていきます。

美味しいお菓子だって、どんな工夫をしたから美味しいのかを分析してみましょう。ポテトチップスは薄いからカリッとした食感が楽しめるのです。身の厚さだけでなく、カリッとした食感もまた美味しさには重要な要素なのです。身の周りにある商品には創意工夫が詰まっています。その創意工夫を分析することもまたインプットであり、あなたの引き出しを増やすことにつながります。

便利な道具や美味しいお菓子だって教材
便利な道具や美味しいお菓子だってクリエイティビティを高めるため教材となります。

終わりに

クリエイティビティを高めるために使える教材は身の回りにあふれています。なぜならほとんどの製品は企画・開発が行われており、その過程でクリエイティビティが求められているからです。

クリエイティビティを高めるためには、ぜひ身の周りの色々なものを観察して分析してみてください。こういう日常の積み重ねが筋トレのごとく将来効いてくると思います。

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