図解することのメリット5選!図解はとても有効なので身に付けて仕事力アップにつなげよう

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図解することのメリット5選

あなたは仕事で図解を使っていますか?

図解が苦手な人は少なくない印象ですが、文章や会話だけだと伝わらないことも沢山あります。そこで私は図解をよく使います。

今回は図解のメリットを5つ挙げます。いずれも私が仕事やプロボノで有効だと感じていることです。

図解を使いたい方はもちろん、仕事を今より上手く進めたい方やコミュニケーションを上手くなりたい方、問題解決を上手くなりたい方にも参考になれば嬉しいです。

メリット1:全体像が解る

図解を使うことのメリットとしてまず挙げられることは、全体像が解ることです。

例えば地図や組織図を想像してみてください。全体が解りますよね?地図ならその中で自分が行きたい場所、組織図なら自分が所属する場所が解ります。

マンガや小説の人物相関図も、登場人物全員が解り、それぞれがどういう関係性なのかも解ります。

人間は基本的には概要を押さえてから詳細を知ろうとすると理解しやすいのです。仕事でもこの順で解説すると有効だったりします。

そこで図解によってまずは全体像をシンプルに表すことで、概要をスムーズに理解してもらうことができます。

そして全体像を見ながら個別具体的な話に持っていけばいいのです。

メリット2:伝わりやすい

空間や関係性、流れなどは言葉だけで伝えることが難しい

図解することのメリットに伝わりやすいということがあります。言い換えると認識違いが起きにくいとも言えます。

文章や口頭だけだと伝わりにくいことはどうしてもあります。イメージしづらいからです。特にそれが顕著なのが、空間や関係性が絡んでくる話や、流れを表す話です。

言葉だけで伝えるのは実は中々難しいことなのです。そのため私は別途伝えることについて記事を書いているくらいです。

場所を示すなら図解が解りやすい

場所を表す場合、言葉で説明すると長くなってしまいます。そして具体的な位置を示しづらいです。

例えば次の図のような部屋で、家具を置いてほしい場所を指定するとしましょう。これくらいなら言葉で伝えられるかもしれませんが、図解の方が速いですよね。

場所の図解
空間に関する話題では、具体的な場所を図解すると解りやすいです。

あるいは国旗を言葉で説明して書いてもらうとしましょう。かなり難易度の高い伝言ゲームになります。

私は論理的思考のワークショップでやりましたが、伝えて書いてもらうにしても、聞いて書くにしても、とても難しかったです。

関係性や流れなども図解の方が解りやすい

例えばマンガや小説の人物相関図を想像してください。これが全部文章で書かれていたらどうでしょうか?解りますか?登場人物が少なければ解ると思いますが、図解の方がパッと見で解っていいですよね。

ドラマの公式サイトにも人物相関図がよくあります。これも文章だけだったら解りづらいですよね。更には顔写真がないと、ドラマを見ていてこの人誰?ってなりますし。

作業のフローなども、作業順に沿って図解されている方が解りやすいです。文章で順番に書いていくと長くなって読むのが大変になります。

AをやってBをやって、両方できたらCをやって、その次にDをやるだと、途中からよく解らなくなるでしょう。

解りやすい図がなくて恐縮ですが、例えば次の記事にあるように矢印でつないだ方が流れは解りやすいです。

メリット3:議論を収束させられる

オンライン会議が定着してから、仕事でもプロボノでも、議論が発散してしまうことがよくあると私は感じています。

理由は参加者がしゃべることに夢中になってしまい、しゃべった内容が図で見える化されていないために、何度も同じ議論を繰り返してしまうからだと私は考えています。

オンライン会議が一般的になる前は、ホワイトボードに誰かが議論の内容を書いていたでしょう。

それがオンライン会議では図解が得意な人がいない限り、誰も議論の内容を書いてくれなくなったのです。

これでは議論が堂々巡りしてしまい、参加者も頭が整理できないでしょう。こんなときこそ議論の内容を図解すると有効です。

図解することでここまで話した内容が、アイディアなのか、問題なのか、解決方法なのか、何が重要なのか、どんなテーマについて話しているのかなどがパッと見ですぐに解ります。

議論内容の図解
議論が発散してしまう場合は、議論で出てきた要素を並べて分類し、それらの関係性を図解するとスッキリします。

優秀と言われる人でもこういう図解ができないことが普通だったりします。あなたがやってあげれば参加者全員に驚かれること間違いなしです。

ちなみ私はプロボノで自分に知見がない分野の案件をやるときは、話についていくために図を描くことがあります。

それを参加者に見せると、実はみんな頭の中が整理できていなくて、言いたいことをひたすらしゃべっていたと気付くのです。

メリット4:関係性が解る

図解することで、重要な要素とその関係性が解ります。どれとどれがどういう関係なのかは意外と重要です。

例えば人物相関図は登場人物だけいてもダメで、関係性が解る必要があります。

仕事においても、ステークホルダーとその要望や関係性が図で示されていれば、誰に対して何をすべきかが解ります。

製品の仕様や技術的な解決方法を検討するとき、マーケティング施策を検討するときも図解が役立ちます。

前者の場合は製品がどんな部品から成り立つか、どの技術をどう組み合わせて製品を作るかがパッと見で解ります。

後者の場合はターゲットやチャネルを図に書き、どのチャネルでどのターゲットを取り込むかを線やコメントで書けば、パッと見でターゲットとアプローチが解ります。

ちなみに私はブログや創作を通して実験やプロセス改善を行っています。そうして学んだことを本業やプロボノに活かすようにしています。図解するとこんな感じです。

関係性の図解
物事を並べ、それらを線や矢印でつなぐと、関係性が解りやすくなります。

メリット5:問題がある箇所を特定できる

図解によって見える化することで全体象や関係性の理解をしやすくできます。すると全体で見たときにどこに問題があるのかが解るようになります。

問題が起きているけど、問題の原因がどこにあるのか解らないことはありませんか?

そんなときこそ図解で全体像を描き、仕事の順序を追って図を見ていき、問題が発生していそうな箇所を特定するのです。

優秀なコンサルタントはモデリングが得意と言われます。モデリングとは現状を分析して図解する技術です。優秀なコンサルタントは現状を図解して見える化するのが上手いのです。

こうすると状況を理解しつつ、全体目線を持つこともでき、問題が起きている箇所の特定にも役立つからです。

図解を上手くなる方法

まずは分析を上手くなる

図を描くためには、まずは図解する対象を理解する必要があります。

どんな構成要素があって、それぞれは分類すると何で、それぞれどういう関係性なのかを理解する必要があります。

これだけできれば十分な図を描けます。

先ほども書きましたが、このような分析と図解の技術をモデリングと呼びます。

ちなみに練習としては日常生活で目にするものを題材にするといいです。よく観察することがポイントです。

例えば飲食店に行ったら、席の種類は何があるか、メニューの種類は何があるか、店員はどんな役割の人がいるか、支払方法は何があるかなどを分析します。

カフェだったらドリンクとデザートの関係、スーパーやホームセンターなど商品カテゴリーが多いお店では商品の分類などを観察してみましょう。

こうして日頃のトレーニングを通して、要素や分類、関係性などを分析する力を養いましょう。

図で表す練習をする

構成要素、分類、関係性など図を描くのに必要な情報を分析できるようになったら、次は図を描く練習をしましょう。

手描きでラフを描いてもいいですが、手描きは苦手な方が多いでしょう。Excelで図を並べて線を引いてもいいです。これが多くのビジネスパーソンにとって馴染んだ形でしょう。

図解はデザインスキルが求められる作業ですが、美しさは要りません。分類毎に色分けする、重要なところは太くして赤字にするなど、ベーシックなデザインスキルで足ります。

ちなみに当ブログではデザインスキルについても書いていますので、是非参考にしてみてください。

https://www.midknowledge-workshop.com/archives/category/lecture/design

終わりに

今回は図解のメリットとその練習方法について解説しました。

図解は私も仕事やプロボノでよく使っていて、とても有効な方法です。あなたも是非身に付けてみてください。

きっと仕事におけるコミュニケーションがスムーズに進み、一目置かれるようになるでしょう。

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