パラレルキャリアとは?実体験からメリットとデメリットを語る

近年私が注目しているライフスタイルがパラレルキャリアです。この記事にたどりついたあなたも、パラレルキャリアというキーワードに興味があったのでしょう。
私自身、キャリアに関する本を読み漁りながら、パラレルキャリアを模索してきました。そして本業とは別に複数の活動をしてきました。
そうしてメリットやデメリットが見えてきました。そしてこれからの時代はパラレルキャリアが有効だという考えに達しました。
今回はパラレルキャリアに興味がある方向けに、パラレルキャリアをやってみて感じたメリットとデメリットを解説します。パラレルキャリアを活用するヒントになれば幸いです。
パラレルキャリアとは
本業に加えて複数の仕事を行う
パラレルキャリアとは主に本業とは別に副業やボランティア、プロボノなどの仕事を行うスタイルを指します。
今まで労働者という立場、すなわち雇用される立場では、勤務先1社だけに勤めることが普通でした。
中には勤務先とは別にアルバイトをして小遣いを稼いだり、家業を手伝ったりする人もいたでしょう。
しかし21世紀になってボランティアやプロボノも登場しましたし、2018年から厚労省が副業を解禁しました(正確にはモデル就業規則と呼ばれる多くの会社が元ネタにしている就業規則から、副業禁止を削除しました)。
こうして本業とは別に副業やボランティア、プロボノなどを行う人が徐々に増えてきました。特に副業解禁の効果は大きいようで、都市部ではウーバーイーツを日常的に見かけるようになりました。
このように勤務先とは別の仕事(有償・無償含む)を行う人が増え、このような働き方をパラレルキャリアと呼ぶようになりました。
パラレルキャリアで目指すこと
パラレルキャリアを通して何をするか、その目的を忘れてはいけません。
パラレルキャリアが今風だから取り組むだと、ただ流行に乗っているだけです。流行に乗っている自分をカッコいいと思ってしまったら、意識高い系です。
パラレルキャリアで目指すところは、人生の充実や本業へのプラスです。私がパラレルキャリアを通して出会った人たちの話を聞くと、以下のような意見がありました。
- 本業に慣れてきたから社外で経験やスキルを活かしてみたい
- 本業は得意なこと、本業以外でやりたいことをやる
- 本業以外でも武者修行したい
- 本業では積めないけど積みたい経験をプロボノで積む
- 以前から夢だったことを副業で始めてみた
パラレルキャリアで私がやったこと
私は本業で行き詰まり、コロナ禍を機にプロボノを始めました。2010年代に入ってプロボノという言葉をよく聞くようになったからです。
プロボノの詳細はこちらの記事に書いていますので、参考にしてみてください。経験としてとても有効ですので、積極的に取り組んで欲しいです。
私はプロボノを始めつつ、このブログとnote、DTMを始めました。
元々落ちこぼれで仕事を選べる立場でなかったため、今やっているITエンジニアの仕事も選択肢がなくて選んだものでした。それゆえ行き詰まってしまったのです。
私は元々、経営コンサルかクリエイターになりたかったけどなれませんでした。そこでこれらの仕事を本業以外でできないかと模索していました。
経営コンサルはプロボノで、クリエイターは自分で作ってネットに公開したり友達に見せたりするという形でやろうと考えました。
プロボノでは様々な意識の高い人たちと出会い、経営者の話を直接聞き、悩み事に応えると言うこともできました。元々やりたかった経営コンサルっぽい仕事ができました。
またプロボノ先で実作業が発生した場合は、副業として請けたこともありました。副業は労力がとてもかかりますが、自分が個人で仕事を請けてお金をもらえることの喜びは大きいです。
また今の時代はネット上に無料や低価格のサービスが溢れていますので、クリエイターとして活動するのも楽です。
高性能なPCさえ調達できれば、作品作りに励んで、note、SNS、YouTubeなどに無料でアップできます。ブログは無料・有料とありますが、有料でも月々1,000円程度です。
やりたい仕事に就くことは簡単ではありませんが、やりたいことを実現するハードルは確実に下がっています。
つまりパラレルキャリアで夢を叶えることができ、そのハードルも下がっています。
パラレルキャリアのメリット
私自身がパラレルキャリアを実践してみて、多くのメリットがあると感じました。それを書いていきます。
経験値を増やしスキルアップできる
パラレルキャリアでは、本業とは別に仕事を請けます。
本業と類似の仕事なら速く経験値を積めますし、本業の隣接領域の仕事あるいは本業に使えそうなスキルが身に付く仕事なら、自分のスキルの幅を広げられます。
経験値を積むスピードを上げ、スキルアップのスピードを上げられる点はパラレルキャリアのメリットです。
ただし本業と補完関係や相乗効果を出せないような仕事を選んでしまうと、本業にとってプラスに働きません。ここに気を付けてください。
収入が増える(副業の場合)
副業を行うと、当然ながら収入が増えます。
昨今は新卒か大企業でなければ給料が上がらず、物価は凄い勢いで上がっています。これでは生活が苦しいので、副業で収入を増やせるメリットは大きいです。
また本業での収入は生活に当て、欲しいものを買うお金や旅行費用を副業で貯めるという方法もよいでしょう。
やりがいや充実感を得られる(ボランティアやプロボノの場合)
ボランティアやプロボノを行うとやりがいや充実感を得られます。
本業や副業はどうしても会社や上司、顧客の言いなりになってしまう可能性が高いです。言いなりになる代わりにお金をもらっているような状態になりやすいです。
しかしボランティアやプロボノは人手不足で困っているクライアントありきです。人手不足で困っている中小組織が相手ですので、気軽に参加でき、またフラットな関係で仕事できます。
困っている人を手伝うため、人の役に立てるという喜びがあります。
またボランティアやプロボノを募集しているクライアントは社会性の高い事業を行っているケースが多いため、社会貢献しているというやりがいや充実感も得られます。
パラレルキャリアのデメリット
私はパラレルキャリアを推していますが、デメリットもありますので、それを書いていきます。
プライベートの時間がなくなる
パラレルキャリアを実践すると、本業とは別の活動を行うため、どうしてもプライベートの時間がなくなります。
人間の幸福度はお金以上に時間の影響を受けます。そのためパラレルキャリアに精を出し過ぎると、幸福度が下がり、ストレスが溜まるという問題が発生します。
これでは沢山残業しているのと変わらないような疲弊をしてしまいます。するとこの記事に書かれているような問題が発生してしまいます。
過ぎたるは及ばざるがごとしと言う通り、パラレルキャリアも無理のない範囲で行いましょう。
疲労が溜まる
パラレルキャリアを実践すると当然ながら疲労が溜まります。本業とは別に副業やボランティアなどを行うわけですから、活動量が多くなる分だけ疲労は増えます。
よってやりすぎると疲労が溜まりすぎて本業のパフォーマンスが落ちてしまったり、体調を崩して本業を休んでしまったりする危険性もあります。
疲労が溜まっているときは副業やボランティアなどのペースをダウンすることも必要です。本業があってこそ生活が成り立っていますから。
パラレルキャリアの活かし方
最後にパラレルキャリアの活かし方について書いていきます。
本業との相乗効果
一番オーソドックスなパラレルキャリアの目的は、本業との相乗効果でしょう。
私もプロボノで経営者と仕事して、創作でクリエイティビティを磨くという活動を行いました。
その結果、社内に対して様々な情報提供をできるようになったためか、行き詰っていた本業で給料が大きく上がり始めるという謎の現象が起きました。
あまりに謎の現象だったため、パラレルキャリアで実践したことを色々振り返って分析してみました。その内容はnoteに書いています。
https://note.com/biginuneko/n/n089d9849ab1f
このようにパラレルキャリアを通して学んだことが本業に活きて、本業で学んだことで副業やボランティアなどで活躍できるとよいです。
こうして相乗効果を出せると、パラレルキャリアはとても有意義なものになるでしょう。
私もまだまだパラレルキャリアの道半ばですので、これからも色々取り組んでいきます。そして気付いたことや学んだことがあったら、ブログに書いていきます。
独立に向けたスモールスタート
もしあなたが独立に興味があるなら、パラレルキャリアとしてプロボノや副業から始めてみるのも一つの選択肢です。
いきなり独立して仕事を取れなかったらおしまいです。だからこそまずはプロボノや副業として小さく始めて、需要があるか把握したり、やり方を学んだりする方が堅実です。
実は倒産しない起業家の多くは副業から小さく始めている人が多く、普通の会社員よりもリスク回避的なのだそうです。そんな話がこのORIGINALSという本に書かれています。
よってパラレルキャリアを活かして、本業で安定した収入を得つつ、独立してやりたい事業を小さく始めて、やり方を掴んでいくという方法は、実際に成功している起業家が実践しているのです。
こんなところでもパラレルキャリアは役立つのです。
また独立したい方がスモールスタートする上で役立つ書籍もあります。この書籍では複数の企業を立ち上げて軌道に乗せた起業家が、小さく始めて堅実に育てる話を書いています。
感想をブログに書いていますので、是非読んでみてください。
自分らしい生き方を実現する
本業は生活に欠かせませんが、やりたいことができるとも限りませんし、やりたいようにやらせてもらえるとも限りません。
頑張ってそういう会社を探して転職するのもありですが、リスクも大きいです。
そこでパラレルキャリアで自分がやりたいことややりがいを感じられることに取り組むという方法もあります。
もしあなたがそう考えていて、なおかつ自分の製品やサービスを作りたいというのであれば、こちらの記事を読んでみてください。
スモールビジネスとは、副業や個人事業から中小企業レベルの規模のビジネスを指します。副業や個人事業くらいの規模なら、上手くやれば無理なく堅実にやれます。
今はPC上で様々な仕事ができますし、生産を委託する工場も探せば沢山あります。
店舗を借りるコストが高ければ、出店場所を期間限定で借りるという選択肢もありますし、キッチンカーのような移動販売もあります。
BASEのようなECサイトを作れるサービスも、ココナラのようなスキルを売る副業サービスもあります。
小さく始めるのは簡単な時代になりました。よってパラレルキャリアで小さくやりたいことをやってみるのも夢があっていいです。
終わりに
パラレルキャリアについて、目的や私が取り組んだとと、メリットとデメリット、活かし方などを解説してきました。
副業やボランティアなどは本業と違って小さく始められますので、悩むよりもまずは1件やってみるのが早いです。それから考えてみるのも手です。
それでは充実した人生を歩めるよう頑張ってください。