残業は悪いことだらけ!常習的に残業することのデメリット5選
私は散々残業は悪いことだと言っていますし、自分自身は長年に渡り定時帰りをしています。
世の中では残業をすればするほど偉い、頑張っていると言われ、残業を沢山出来る人を優秀としています。しかし本音で言えば残業したくない人も多いでしょう。
また日本で一番大切にしたい会社というシリーズ本があり、この本では平均残業時間10時間以内だけど好業績で従業員エンゲージメントも高い中小企業が紹介されています。人を大切にし、業績が高い会社は残業が少ないことからも、残業が少ないメリットが解ると思います。
今回は残業することのデメリットについて書きます。もしあなたが残業を減らしたいと思っているならば、ここで挙げるデメリットを職場の人にも伝えることで、一緒に協力して残業を減らす材料にしていただければと思います。
時間がないことで幸福度が下がる
近年は時間と幸福度の関係について研究が進んでいます。かつてハーバード・ビジネス・レビューにも年収が800万円を超えると幸福度が上がりにくくなるが、時間にゆとりを持つと年収が大幅に上がるのと同じくらい幸福度が上がるという論文が掲載されました。
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2019年9月号 時間と幸福のマネジメント
TIME SMARTという書籍でも、節約に励んだり沢山働いたりするよりも、時間にゆとりを持った方が幸福度が上がるという話がでてきます。
TIME SMART(タイム・スマート) お金と時間の科学 [ アシュリー・ウィランズ ]
TIME SMARTについてはnoteにレビューを書いています。幸福度を上げたいけど中々給料が上がらないという方こそ、時間で幸福になるという考えはいかがでしょうか?
【読書】TIME SMART|幸福度を上げるためには時間にゆとりを持とう
つまり沢山働いて沢山給料を稼ぐよりも、時間にゆとりを持った方が幸福度は上がるのです。逆に言うと、残業ばかりして時間に余裕がない生活をすると、幸福度は下がるのです。
残業が多くなると、沢山頑張っているという満足感は感じられるかもしれません。しかしストレスが増えると感じませんか?
残業が多いと疲労と時間のなさからストレスが増えるのです。ストレスが増えれば幸福度が下がります。
生活のために仕事をしているのに、仕事のために生活の幸福度を下げてしまっては、本末転倒です。
夜遅くのドカ食いで健康を損なう
残業が多いと夕食が遅くなります。21時まで残業して帰宅して夕食となれば22時過ぎですし、帰りに夕食を取るにしても、21時半などでしょう。
遅い時間に夕食を取ろうとすれば、かなりの空腹になっていますので、食べる量も増えます。
また残業が常習的に多ければストレスも溜まっていますので、ますます食べる量が増えます。
さらには疲労が溜まっていればガッツリしたもの、すなわち味が濃くてカロリーが高いものを食べたくなります。
以上から残業が多い生活をしていると太りやすくなります。よく太りやすくなったのを年齢のせいにする人がいますが、生活習慣の方が影響が大きいです。
残業が多い案件をやっている人が太ったのを見たことがありませんか?私はIT業界という残業が多い業界にいるので、よく見かけます。
また夜遅い時間にガッツリしたものを沢山食べることで、太ることだけでなく、高血圧になってしまう危険性もあります。残業が慢性的に多い生活で高血圧になってしまった人を何人か私は見たことがあります。
夜遅くのドカ食いは肥満と高血圧という2つの面で健康を損なうため、できるだけしないように気を付けましょう。そのためには残業を減らすことが一番です。
慢性的に疲労が溜まりパフォーマンスが落ちる
残業を続けて疲労が溜まってくると、仕事のパフォーマンスも落ちてきます。更に悪いことに、毎日少しずつパフォーマンスが落ちてくるので気付けません。
むしろ体調不良で休むと異様に調子が良くなって、実は疲労でパフォーマンスが落ちていたことに気付くくらいです。私はそんな経験がありますが、みなさんはありませんか?
パフォーマンスが落ちれば当然進捗が悪くなります。するとますます残業しないと仕事が終わらないという悪循環に陥って行きます。
残業が多い状態を当たり前とせず、残業を減らすよう心掛けましょう。でないとパフォーマンスが落ち続け、進捗が遅れ続け、ストレスが溜まり続け、体重も増え続けるという悪循環に陥ってしまいます。
案件の途中からの挽回は難しいですが、ミスをするたびに改善することが大事です。今回より次回の方が上手くいくように改善をしていきましょう。
案件の序盤なら、計画を作る段階で、リスクや先の見通しをしっかり立てておきましょう。そしてプロセスもできるだけ面倒なことや要らないことはやらないようにしましょう。資料のテンプレートなどは無駄に手間がかかるややこしいものがありますが、シンプルでいいのです。
自己研鑽の時間を取れなくなる
残業が多いとプライベートの時間がなくなります。すると最新の技術や方法論、最近興味があること、あるいは資格などの勉強をする時間がなくなります。
これらの勉強は自己研鑽のためには必要です。ということは残業が多いと自己研鑽の時間が取れなくなってしまうのです。これではスキルアップやキャリアアップに響いてしまいます。
私は勉強することで人生を豊かにできると考えています。たしかに勉強しなくても生きて行けますし、仕事だって言われたことさえやっていれば給料をもらえます。
しかし勉強することで主体性を身に付けることや好奇心を満たすことができます。それが仕事への姿勢にも響いてくるわけです。
家族サービスや趣味に使える時間がなくなる
残業が多いと家族サービスに使える時間がなくなります。会社は変えられますが、家族は変えられません。家族と同居している方(親やきょうだい、配偶者、子どもなどと)は家族サービスの時間が取れないと幸福度に悪影響が出る可能性があります。
残業に対する家族の理解があるという方もいらっしゃるかもしれません。しかし自分から家族のために何かしてあげることも大事です。
また家族と同居している方もしていない方も、残業が多いと趣味の時間が無くなるという問題点があります。
趣味は生きる楽しみそのものであり、自分自身をリフレッシュさせるために大事なものです。私は趣味大好き人間ですので、趣味をとても大切にしています。みなさんも夢中になれる趣味、こだわりの趣味がある方がいらっしゃるでしょう。
残業が多いせいで趣味に使える時間がなくなると、幸福度が下がってしまいますし、ストレス解消もできなくなってしまいます。ますます悪循環に陥ります。
残業を減らして家族サービスや趣味に当てる時間を確保できた方が、より充実した生活を送れるでしょう。
終わりに
私は長年に渡り定時帰りしていると何度も書いていますが、一部残業地獄だったことがあります。ブラック部課長によるサービス残業200時間プロジェクトや、残業賛美のIT土方などをやらされたこともありました。
残業に疑問を感じている、残業をしたくないという方は是非残業の少ない働き方を検討してみてください。残業をしないことは決して甘えではありません。むしろ仕事を上手く進めることをせずに残業で何でも解決している人こそが思考停止しているのです。
残業のデメリットを知り、残業せずに成果を出す働き方をする人が増えたらいいなと考えています。