もう悩まない!「アイディアがでない」を解消し発想力を上げる秘訣

アイディアを出すのって難しいですよね?私もすぐに出てくるわけではなく、四六時中悩んだりします。
私は顧客企業の課題解決を仕事としているため、アイディアを出し続けなければいけません。またアマチュアクリエイターとしても活動しているため、プライベートでもアイディアを出せることが重要です。
そんな私がアイディアの出し方について実践経験や書籍で学んだことを書きます。
アイディアが出なくて悩んでいる方の参考になれば幸いです。クリエイターでなくても、ビジネスパーソン全員にとって、いいアイディアが出て仕事が上手く行くことを手助けできればと思います。
アイディアが出ない理由
プレッシャーや完璧主義
プレッシャーや完璧主義に押しつぶされた状況ではいい発想は出てきません。このような状況で人間が考えることはミスを減らすことだからです。
いいアイディアはミスを減らすべくきっちりやろうとして出てくるものではないです。自由な発想が大事であり、リラックスしている状態が理想的です。
時間的余裕のなさ
2013年頃に一橋ビジネスレビューで創造性に関する電機メーカーでの調査という論文を読みました。
その論文によると、納期に追われている状況では創造性が下がり、納期に余裕があると創造性が高まるとのことでした。
なぜかというと、納期に追われている状況では、既に解っているやり方すなわち実績があるやり方で早く終わらせようとするからです。
納期に余裕がなければ新しい技術や新しいやり方を試す余裕がないのです。
おそらくですがこの号に掲載されていたと思います。この表紙には見覚えがあり、内容も人材育成に関することだからです。
インプット不足
クリエイティビティはインプットなくしてアウトプットなしです。詳細はこちらの記事に書いていますが、これが鉄則です。
つまりいいアイディアを出したければ、まずはインプットせよということです。
アイディアを出すための土台作り
目的を明確にする
まずはアイディアを出す目的を明確にしましょう。漠然とアイディアを出そうとしても出てきません。
新製品を企画しているのか、面白そうなイベントを企画しているのか、作業効率を上げる方法を考えているのかなど、今やりたいことを明確にすれば、アイディアを出す方向性を絞ることができます。
私がやっているITの仕事でしたら、顧客企業の業務課題を解決したいのか、いい設計をしたいのか、原因不明の謎めいたシステム障害の原因を探しているのかで、出したいアイディアが変わるのです。
あるいはクリエイティブワークでしたら、作曲をしたいのか、絵を描きたいのか、動画を作りたいのか、記事を書きたいのかで出したいアイディアは変わります。
制約を決める
調べても名前が解りませんでしたが、有名な建築家が「制約がクリエイティビティを高める」と言ったそうです。
何もない大草原に建物を建ててくれと言われたら、どんな建物を建てますか?困ってしまいますよね?
でも駅付近の800平方メートルの土地にスーパーを建てて欲しいと言われれば、どんなスーパーにするかというアイディアを模索できますよね?
制約を決めて具体化した方がアイディアを出しやすくなります。私も仕事では決められるところから決めてアイディアを出しやすくしています。
参考情報をや参考知識をインプットする
クリエイティビティはインプットなくしてアウトプットなしです。よっていいアイディアを出したければ、まずはインプットをすることです。
私はアマチュアクリエイターをやっているのでデザイン雑誌を読むのですが、プロのクリエイターはセンスではなく顧客の要望や情報収集、試行錯誤などを行っています。
つまり何もないところからアイディアは出ません。特に重要なものが参考情報や参考知識です。外部から着想を得ることは大事です。
トヨタ生産方式のジャストインタイムはアメリカのスーパーで思い付いたことだそうです。アイディアのヒントは外にあります。
パソコンから離れる
パソコンに向かって資料を作る前に、まずは情報を整理してアイディアを出しましょう。私はよく紙に手書きで書いています。
また企画や要件定義などのアイディアが重要な仕事をしていると、ついついパソコンの画面にかじりついて資料作成に夢中になってしまいます。人はこうなりがちです。
しかしそればかりでは目に見えるものに囚われてしまうため、アイディアは出てきません。下手すると資料の見栄えにばかり固執してしまいます。
パソコンに向かって資料作りに励むのはいいことですが、疲れたときはパソコンから離れて考えましょう。
アイディアを出すための思考法
場所を変えてみる
アイディアが中々出てこないときは、場所を変えてみましょう。普段行かない場所に行ってみましょう。頭を切り替えることが重要です。
脳は作業を中断しても、無意識下で情報の整理を続けています。これが帰り道や風呂で閃くことがある理由です。アルキメデスが風呂に入って閃いたことは理にかなっているのです。
連想ゲームをしてみる
アイディアが中々出てこないときは連想ゲームをしてみましょう。すると次々にキーワードが出てきます。その中から使えるアイディアになるキーワードが見つかる可能性もあります。
連想ゲームの記事をこちらに作ってあります。連想ができるようになると、1つの思い付きや発見から複数のアイディアを出せるようになるので、とても便利ですよ。
足し算・引き算・掛け算をしてみる
足し算・引き算・掛け算は意外と有効です。
水と空気を足したら炭酸水になります。水とフルーツを足せばジュースです。飲食関連には足し算が山ほどあります。
引き算は例えば機能をシンプルにした製品などが該当するでしょう。
あるいはネット保険のようなシンプル化して低価格を実現した商品も該当します。ライフネット生命がCMで簡単さを主張していますね。
掛け算は有名なところだとスマートフォンです。携帯電話にパソコン風OS、タッチパネルを組み合わせたのがスマートフォンです。
既存の技術を組み合わせたら全く新しい製品ができたのですから、組み合わせは侮れない発想法です。
他人から意見をもらう
1人で悩まず他人から意見をもらいましょう。その発想はなかった、それは気付かなかったということを他人は指摘してくれるものです。
人はみんな立場や関心事、持っている知識や経験が違います。それゆえに考えることや物事を見る観点も違います。これがアイディアの違いにつながります。
だから他人に聞くと自分では思い付かないアイディアが出てくる可能性があります。
アイディアを出すのに有効な手法
マインドマップ
マインドマップはアイディアを出すためのツールとして定番です。
自分が気付いたアイディアを視覚化してくれますし、つながりを表現できることで関連性や連想による発想を促します。
ブレインストーミング
人それぞれ違うアイディアが出せることを活かし、なおかつ連想やグルーピングなどによって出てきたアイディアを発展させることができる方法がブレインストーミングです。
チームでアイディアを出したいときに有効な方法です。もちろん一人でアイディアをひたすら出すために使ってもいいです。私も自分の作品を作るのにそういうことをしています。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとはアイディアを出すための観点をチェックリストとして並べたものです。
つまりアイディアに悩んだら、まずはこのチェックリストを順番に試してみると、次のアイディアが出てくる可能性があるということです。
詳細はこちらの記事を参照してください。
https://www.keyence.co.jp/ss/general/manufacture-tips/osborns-checklist.jsp
デザイン思考
デザイン思考はデザイナーの制作プロセスを製品開発やイノベーションに適用しようという手法です。
デザイン思考では顧客を観察し、インタビューなどを行って、顧客のニーズを深掘りします。
つまり自分の頭で出せるアイディアに限界があるなら、顧客を見て聞いてアイディアを見つけるのも一つの手段だということです。
デザイン思考についてはこちらに詳細な記事を書いていますので、アイディア出しに詰まったら読んでみてください。
アイディアを思い付いたら試す
何とかアイディアを出すことができたら、次はどれがいいか悩むでしょう。そんなときは片っ端から試してみましょう。悩んでいるだけでは前に進めません。
どんなにバカらしいアイディアであっても、試してみると意外といいこともあります。また試してみることで新たなアイディアを思い付くこともあります。
終わりに
私自身が仕事で解決方法を考えるときや自分の作品を作るときに悩んでは調べ、試してきたことを活かして、アイディアを出し方について書いてみました。
アイディアを出すのに必要な要素はセンスのような生まれ持った才能ではありません。コツさえつかめばアイディアを出しやすくなります。
この記事があなたがアイディアを出して現在抱えている問題や課題を解決できるお役に立てたら嬉しいです。