マネジメントで意識している細かいこと私的6選|対メンバー編
マネジメントでは考えることが沢山あります。特にメンバーに対する対応が悩ましい方は多いでしょう。
今回はメンバーへの対応で悩むマネージャーのために、私が意識している細かいことを紹介します。もちろんこれが絶対正解と言うわけではないので、あくまでも参考情報です。できればご自身でオリジナルのスタイルやこだわりを見つけてください。
同じことを二度聞かれても怒らない
普通は同じことを二度聞くことはご法度だと思います。新人の頃に怒られた方もいらっしゃるでしょう。
しかし人間はどうせ忘れます。同じことを何度も確認するなんて、誰でもよくあることです。
同じことを二度聞いて怒られることをためらい、過去のメモや資料を探すくらいなら、聞いた方が速いです。そんなだらしない人が悪いと思うかもしれませんが、人は本当に二度言ったくらいじゃ覚えませんし、時間が経てば簡単に忘れます。
みなさんも何度も言ってるのに覚えてもらえないという経験がありませんか?だから二度聞かれて怒る人になるくらいなら、何度でも答えてあげる人になった方が、あなたにとってもメンバーにとっても気が楽ですよ。
もちろん、気軽に聞ける人だと言う雰囲気は出しましょう。いつも不機嫌とか、いつも怒っていては、メンバーは聞きたいことを聞けません。
メンバーの提案はとりあえず聞く(採否は別)
メンバーが何か言いたい場合や提案がある場合は、とりあえず聞いてみましょう。
もしあなたがメンバーだったら、上司が上意下達で、言われたことだけやれなんて態度を取ったらモチベーションが上がりますか?
自分がないがしろにされているとか、自分を下っ端扱いしていると感じませんか?言われた最低限のことだけやってればいいやと思えてきませんか?
人は万能ではありません。自分が知らないことをメンバーが知っていたり、自分が見落としていることにメンバーが気付いたりします。
松下幸之助は衆知を集めると言ったそうです。ニュートンが解けなかった問題を公募したら、田舎の時計技師が解いたことがあったそうです。
人の意見や人の力を借りることは大事です。それに意見を言えた方が、メンバーにとっても自分は貢献できていると感じられます。
作業の目的を必ず話す
やらされ仕事でモチベーションが出ますか?
一般的には「仕事だからつべこべ言わずやれ!」だと思います。社会人とはそういうものかもしれません。
しかし作業の目的をきちんと話せば、メンバーは言われたことをやる人ではなく、同じゴールを目指す同志という意識を持てます。
メンバーはあなたのために作業をしてくれる人たちです。しかしその立ち位置はただの作業者から頼もしい同志まで、あなたの対応次第で変わります。
自由にやらせるけどサポートは必ずする
マイクロマネジメントはハッキリ言ってウザいです。信用していないから細かく確認するのです。
もしあなたが1時間おきに作業状況を報告しなければいけないとしたら、面倒だと思いませんか?1時間おきに作業状況をまとめて報告していたら、思うように作業が捗らないでしょう。何より仕事をちゃんとできない人と見られているようで嫌でしょう。
私は経験の浅い人であっても、任せて自由にやらせるように心がけています。私が駆け出しの頃、マイクロマネジメントはとても腹が立ち、非効率でしたが、自由にやったらとても捗ったからです。
もちろんやり方や前提知識などの説明は必要ですのでします。しかし必要な説明を済ませた後は信じて任せることが大事です。
信じて任せるということについては、大工の棟梁に学ぶプロジェクトマネジメントという本に書かれています。やっぱり信じて任せることは大事なのです。ただしサポートはしっかりしてあげましょう。放置プレイにしないように気を付けましょう。
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メンバーのミスは代わりに謝る
メンバーがミスした際に、マネージャーがメンバーの代わりに顧客に謝らなければいけないこともあります。これは嫌だと思うかもしれませんが、責任者はメンバーの代わりに責任を負わなければいけないことがあります。
職場では責任の押し付け合いがありがちです。自分のミスを棚に上げて責任を押し付けてくる人に好感を持てますか?私は持てません。誰かのミスを責めたり、責任を押し付けたりする人にはなりたくないですし、そういう人は印象が悪いでしょう。
メンバーの代わりに謝らなければいけない一番よく知られた例は、企業の記者会見です。従業員が不祥事を起こした際に、記者会見で社長が「自分には関係ない、あの従業員が悪い」と言ったらどうでしょう?炎上すると思いませんか?
責任者という立場はこういう責任もあるのです。だから仕事だからやれとか根性論なんて止めて、人間関係を大事にしましょうということです。ビッグモーターの件のように脅しや強制をするから従業員は不祥事を起こすのです。
ただしこれは表向きの話であり、メンバーがミスをしたら反省や再発防止についてメンバーとしっかり話合いましょう。
説教するより前向きな表現を使う
説教や叱責というものは仕事において当たり前ではあります。しかし効果はないそうです。
説教なんてされて嬉しいですか?説教されるとモチベーションが上がりますか?やってられないとなる人の方が多くないですか?
だから一緒に改善するという意識を持ちましょう。相談にはドンドン乗りましょう。根性論ではモチベーションは上がりません。
終わりに
今回は私がマネジメントをする上で意識している細かいことを6つ紹介しました。世間一般の上司とは大きく違うと感じたかもしれません。
マネジメントは個性が出る仕事です。自分がされて嫌だったことはしないよう気を付けましょう。そして自分だったらこうだった方が嬉しいということをしていきましょう。