毎日残業してストレスが溜まっている方のために残業を減らす方法を解説

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毎日残業してストレスが溜まっている方のために残業の減らし方を解説

残業って当たり前のようにありますよね。しかも残業はとても疲れます。私は残業が大嫌いで残業をしたくないです。

かといって残業しなくても仕事が終わるほど生産性の高い会社は少ないでしょうし、残業賛美の風潮も強いでしょう。

ハーバード・ビジネス・レビューでも残業する人が高く評価され、残業が多い人ほど出世しているという論文が掲載されていました。2000年代ではなく2023年にです。

「多忙」を美徳とする企業文化から抜け出す方法

今回は毎日残業してストレスが溜まっている方のために残業を減らす方法を解説します。残業を減らしてストレスを減らしましょう。

私自身、残業が多いIT業界でマネジメントを長年やって、残業10時間以内の生活を続けてきました。IT業界の残業時間は40~60時間くらいは普通で、100時間以上の炎上プロジェクトも一部あるのにです。

そんな私の経験から、残業を減らす方法を解説します。是非とも残業が少ない生活を実現してください。ストレスがとても減りますから。

毎日残業すればストレスが溜まるのは当たり前

残業すれば疲れる

仕事は定時で終わっても8時間もあります。たとえ趣味であっても、8時間もぶっ通しで続けられますか?私だったらできません。

それなのに残業すれば1日に10時間とか12時間も働くことになるのです。これでは疲れて当たり前です。そして疲れればストレスも溜まってきます。

だから残業して疲れてストレスが溜まることは当たり前なのです。一昔前はそれを根性がないなどと言いましたが、その考えがおかしいです。

残業して疲れるから根性がないのではなく、残業しなければいけないほど会社の業務プロセスなどが未熟で生産性が低いのです。

だからあなたが「毎日残業続きで疲れてヘトヘトだぁ…」と思っても、それは決して甘えなどではありません。あなたは十分に頑張っていますし、当然のことです。

ちなみに私は忙しいときでも残業なんて月20時間もすれば十分だと考えています。それ以上は疲れますし、そもそもそんなに残業が必要な時点で計画や業務プロセスに問題があります。

他にも毎日2時間でもキツイという記事も書いています。

時間がないと幸福度が下がる

実は時間が幸福度に大きな影響を与えることが研究から解っています。

給料を上げても年収800万円くらいから幸福度が伸びにくくなるそうです(そこまで行ける人はほんの一握りですが)。

しかし時間にゆとりを持てると年収が大幅アップしたのと同じくらい幸福度が上がるそうです。

時間があることの幸福度については、TIME SMARTという本に書かれています。残業が多くてストレスに悩む人におススメの本です。これを読んで時間を確保すべく、残業を減らしましょう。

TIME SMART(タイム・スマート) お金と時間の科学 [ アシュリー・ウィランズ ]

残業のストレスを減らすなら残業を減らすのがベスト

まずはできることから

残業をすればするほど疲労して、時間がなくなって幸福度も下がり、結果としてストレスもすごく増えます。ならば残業を減らせばいいということになります。

まずは残業を減らしましょう。やれるだけのことをやってみましょう。

毎日残業しているような会社は、非効率が沢山蔓延っているはずです。従業員の間でも非効率や無駄についての愚痴や不満が日常的に言われているでしょう。

ということは改善できる箇所も多いはずだからです。それにも関わらず改善する人がいないから、毎日のように残業が発生します。あなたが活躍するチャンスがそこにあります。

残業を減らす方法は沢山ある

残業を減らす方法は沢山あります。そもそも仕事を100点満点でやることは困難です。探せば探すほど粗はあります。だから改善できる箇所もあるはずです。

後ほど原因別に残業を減らす方法を解説します。それらは私自身が残業せずに成果を出すために長年やってきたことです。

転職は慎重に

残業が多いと疲れてストレスも溜まりますので、会社への不満も多くなります。そしてストレスがピークに達すると、我慢できなくなって会社を辞めたくなる可能性も十分にあります。

しかし転職は慎重になった方がいいと私は考えています。

働き方改革で残業はよくないことだというイメージは広まりましたが、まだまだ残業は根強く残っています。いきなり生産性が上がって残業が不要になるほど、仕事は簡単ではありません。

よって転職先も毎日残業があったら本末転倒です。求人票では見栄えをよくするために残業が少ないというアピールをする会社も最近は増えています。

しかし案件や時期(繁忙期など)によっても残業時間は違います。必ず残業しなくていい会社はありません。結局は残業時間は会社ガチャ、上司ガチャ、案件ガチャになってしまいます。

だったらまずは今の会社で残業を減らすことを試みて、減らしたことを実績にすればいいです。

残業を減らしても評価されないとか、評価はそのままに更に仕事を押し付けられて残業が増えたなどとなれば、残業を減らしたことを実績に転職を考えるのも手でしょう。

残業の原因を調べて解決する

それでは残業を減らす方法を解説していきましょう。

習慣

人間は習慣の生き物です。毎日残業していると、残業が習慣化してしまい、残業があることを疑わなくなります。

みんなが毎日残業すれば、みんなが毎日残業することを当たり前だと思うようになるのです。

あなたの会社はいかがでしょうか?毎日残業が発生してストレスが溜まっているのなら、残業することが習慣化して、こんなものだと思っている人が多いのではないでしょうか?

ということは、残業を減らすべく改善活動を行うことを習慣化すればいいのです。日常的に続けていけば、普通になっていきます。

残業を増やすも減らすも日常の習慣次第です。残業を減らすにはまずはマインドセットからというのが私の考えです。その理由は人間が習慣の生き物だからです。

時間や成果に対する意識

毎日残業が発生している会社では、定時で帰ることは空気を読めないとかサボっているとみなされる危険性があります。

残業すればするほど偉い、頑張っているかどうかは残業時間で測るということが定着している可能性もあります。

ハッキリ言います。仕事は時間ではなく成果です。お客さんが求めているのは沢山残業してくれることではなく、成果を納めてくれることなのです。

だから残業を当たり前としている会社は時間や成果に対する意識が低いと私は考えています。

私は残業する人は仕事ができないという記事も書いています。例えば100の仕事を定時までに終わらせる人と、22時までかかる人では、どちらが仕事ができる人だと思いますか?

私は前者だという考えです。

現実には後者だという人や会社が多いのが問題なのですが、それはおかしいと感じるので、残業しない人が無能なんて間違っているという記事も書いています。

あなたが毎日残業してストレスが溜まっているなら、不毛さを感じているはずです。今こそ非効率や無駄を排除して、限られた時間で成果を出す働き方をするチャンスです。

非効率や無駄が多い

毎日残業が発生する会社には非効率や無駄が沢山あります。あなたの会社はいかがでしょうか?

非効率や無駄があちこちに見られるなら、改善の余地が沢山あります。ノウハウやマニュアルの整備、ツールの活用などを行いましょう。

こちらに標準化や効率化について記事を書いています。非効率や無駄を省くのに役立ちます。

また非効率や無駄を省いて改善していく際は、最初から100点満点を目指さず、継続的に改善していくことが重要です。最初から100点満点を目指しても挫折するだけです。

さらには改善活動を行う際はボトルネックに気を付ける必要があります。一見非効率で生産性が低そうな作業でも、それを改善しても全体の生産性が上がらないケースもあります。

全体最適という観点で見ると、ボトルネックとなる作業を改善することが重要です。ボトルネックや全体最適、部分最適についてはこちらに記事を書いていますので、参考にしてみてください。

従業員教育に力を入れていない

実は従業員教育はとても重要です。上司や先輩の背中を見て覚えろとか、数をひたすらこなせではスキルアップも非効率になります。

それよりも会社や上司、先輩が積み上げたノウハウを形式知化して従業員に教えた方がいいのです。あるいは研修制度によって、KKDではない仕事のやり方を教えた方がいいのです。

従業員を育ててスキルアップすれば、パフォーマンスが上がって、より速く仕事を片付けられるようになります。

まずはあなたが上司や先輩から学んだことや、ご自身が持っている経験や知識を形式知化して周囲の人に教えましょう。こうすればあなたの周囲だけでもパフォーマンスが上がります。

会社が教育制度を整えるまで待っていたら、あなたが過労とストレスで倒れてしまいます。ただでさえ毎日残業してストレスが溜まっているのですから。

従業員教育の効果については、サービスプロフィットチェーンというフレームワークもあります。従業員を育ててパフォーマンスを上げれば、最終的には業績向上につながって返ってくるのです。

終わりに

今回は毎日残業してストレスが溜まっている方のために、残業を減らす方法を解説しました。残業を減らすのが一番ですし、残業が減れば生活の質も上がります。

残業を減らすことは簡単ではありませんが、今回紹介したように方法はちゃんと存在します。そしてあなた以外に着手する人はいません。

もしあなた以外に残業削減に着手する人がいる会社なら、とっくに残業は少なくなっているでしょう。

私もただで残業しない働き方を実現したのではありません。知識や実践の積み重ねがありました。学んで実践すればいずれはできるようになります。頑張ってください。

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