失敗作を作ってしまったときの対処法と気持ちの持ち方

最終更新日

失敗作を作ってしまったときの対処法と気持ちの持ち方

創作をしていると、ときには失敗作ができてしまうこともあります。モノづくりの仕事をしていると、下手なものを作ってしまったということもあります。

今回は企画担当者やアマチュアクリエイターで駄作や失敗作を作ってしまったと凹む方や、失敗続きな人向けに、失敗は特別じゃない、失敗から学べるということを書きます。

私自身も仕事で失敗して謝ってばかりですし、アマチュアクリエイターとして駄作や失敗作を作っています。失敗したと悩んでいる方は、こんな捉え方もあるんだと少しでも安心してください。

上手くいくことの方が珍しい

天才ですらヒット作は一握りだから大丈夫

ORIGINALSという本に書かれているのですが、天才ですらヒット作は作ったうちの本の数パーセントしかないそうです。つまり我々一般人がヒット作を連発するなんて難しすぎるのです。

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 [ アダム・グラント ]

ちなみにORIGINALSのレビューはnoteに書いています。独創性というテーマが気になったら読んでみてください。

【読書】ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代

ORIGINALSによると、モーツァルトやベートーヴェン、バッハ、アインシュタイン、ピカソなどの歴史上有名な天才ですらヒット作はほんの数パーセントなのだそうです。モーツァルトは500曲、ベートーヴェンは600曲、バッハは1,000曲も作ったそうですが、後世まで語り継がれるのは10数曲程度でしょう。

アインシュタインなんて248もの出版物を作って、有名なのは一般相対性理論と特殊相対性理論の2つです。ヒット作はたった1%ですよ。ピカソなんて80年くらいは作品を作り続け、合計20,000点は作ったそうです。

つまり天才ですらほとんどヒットしないのだから、我々一般人が失敗作や駄作ができてしまっても、むしろそちらの方が普通ということです。だから大丈夫です。次回頑張りましょう。

100回作って1回当たればいい

The New New Product Development Gameという論文がハーバード・ビジネス・レビューにあります。

新たなる新製品開発の方法

この論文は昨今で増えてきたアジャイル手法の1つであるスクラムの原点です。この論文の中に、製品開発畑の人からしたら100回に1回成功するなら、ゴーサインを出していいという話が出てきます(職種による考えの違いの話であり、生産畑の人だったら100個に1個も不具合があったら論外という話です)。

本音を言えば私だってヒットを連発したいですし、仕事でもいいものを作れたと毎回言いたいです。しかし現実はそうではないということです。上手く行ったらラッキー、ダメで元々ですね。

ついでだから私のYouTubeチャンネルを貼っておきますが、ろくな再生数じゃないです。現実はこんなものだし、この程度のヤツだっているということです。

BigいぬねこWorkshop

振り返りをして学びを得よう

失敗作は天才ですら連発するわけです。エジソンなんて10,000回失敗したことを、上手くいかない10,000通りの方法を発明したと屁理屈みたいなことを言っています。

しかし失敗作ができるのが普通と知ったところで、失敗作ばかりできてしまうと辛いものがあります。

しかし失敗作ができても、その都度振り返りを行って学べば、1~3個くらいは学びがあります。天才ですら大量の不人気作や失敗作を作っているのですから、悔しくても1歩ずつ進みましょう。

ゴッホなんて自画像を37枚も描いたそうですよ。エジソンは10,000回失敗したわけですし、懲りずに学びつつ継続することが大事なのです。私も懲りずに粘り強く続けます。

失敗要因をかき集めて、上手くいく方法を見つけよう

ベンチャーの世界では早く失敗して早く学べと言われる

ベンチャーの世界では早く失敗して、沢山失敗した方がいいと言われています。失敗すれば上手くいかない方法が解り、振り返りをすることで学びが得られるからです。つまり早く失敗して沢山失敗すれば、早く沢山の学びが得られるのです。

早く失敗して早く学べという話はリーンスタートアップに出てきます。

リーン・スタートアップ ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす [ エリック・リース ]

自己評価と他者評価は違う

ORIGINALSという本では自己評価と他者評価が大きく違うことも解説しています。

ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代 [ アダム・グラント ]

ベートーヴェンなんて自分で自信作と思った作品のうちの3割くらいはヒットしなかったそうです。ベートーヴェンに限らず、クリエイターやアーティストの自己評価と他者評価は大きく違うことがORIGINALSという本に書かれています。

自分で下手と思っても評価が高いこともあれば、自分では上手くできたと思っても評価が低いこともあります。思ったより不評とか、思ったより好評ということはありがちなのです。

恐れずに失敗作を作って行こう

失敗しないように気を付けようと思うと、何もできなくなってしまいます。もちろん仕事では失敗してはいけないシーンがあります。そういうときは念入りな準備が必要です。しかし多くの場合において、失敗はあるものです。

これは独立してお店を開いた人が言っていたのですが、色々な所に釣り糸を垂らしてみないと解らないそうです。あれやこれや試してみて、ようやく上手くいく方法が解ってくるということです。

つまり沢山失敗して、失敗する要因を学べば、失敗しない方法が徐々に解ってくるのです。仕事だってそうやって覚えてきたはずです。自転車の乗り方だって転んで覚える人が少なくないでしょう。

だから失敗作ができることを恐れずに、積極的に作品を作っていきましょう。そして失敗してもちゃんと学んで、経験値を沢山積みましょう。

終わりに

失敗作ができると、自分には才能がない、自分には向いていないと凹みます。しかし天才すら膨大な量の無名な作品を作っているのです。

失敗作は悔しいからこそ学びを得るモチベーションが湧きます。しっかり学んで着実に1歩ずつ進んで行きましょう。頑張ってください。私も頑張ります。

クリエイティビティに関してはクリエイターから考え方を学ぶのも一つの手です。私はデザイン雑誌やデザイン書を読んで、デザイナーの考え方を学んでいます。書店で探すのが面倒なときは楽天ブックスで買っています。楽天ブックスなら税込3,980円以上の購入で送料が無料だからです。

悩んだらまずは既存の知識や考え方にヒントを探すのもいいです。一人で抱え込んでも何も出てきませんので。

シェアする