クリエイティビティを高めるトレーニングとしては作って考察してみるのがいい
本記事はクリエイティビティを学習可能にする講座の第5回目です。
前回はクリエイティビティを高めるために日常的にできるインプットについて解説しました。
今回はクリエイティビティを高めるトレーニングについて解説します。身も蓋もない話ですが、自分で企画して作ってみる(あるいはやってみる)のがいいです。
小さくてもいいから何か作ってみる
あなた自身で企画してものを作ってみてください。どんなに小さくてもかまいません。
クリエイティブワークといえば、イラスト、小説、漫画、ゲーム、作曲、動画など色々あります。しかしこれらを作るにはスキルや労力が要ります。例えば工作や手芸でも企画してものを作ることはできます。面白いものや可愛いものだって作れるでしょう。
あるいは自分の名刺の自作、架空のお店のロゴや看板などを作ってみてもいいかもしれません。自己PRをA4一枚で作ってみるのもいいかもしれません。自己PRは色々なところで、特に上司や顧客へのアピール、就職・転職活動などで役立つと思います。
大事なのは企画からやることです。何をしたいかを考え(企画)、それをどう実現するか(設計)を考えて、実際に作ってみることです。
企画や設計などプロセスの話は過去の講座でまとめています。
作ったものを考察してみる
作り終わったら考察をします。下記の観点で考察してみましょう。
- 当初のイメージ通りか
- 当初伝えたいと思っていたことが伝わるか
- 出来栄えは平均的に見て必要十分か(あるいは前回よりよくなっているか)
他にもあなたなりに気になる点について考えてみてください。類似の商品と比べてみるのもいいかもしれません。
作ったものに対してフィードバックをもらう
作ったものに対して他人からフィードバックをもらうのも一つの手です。ただし恥ずかしくないレベルの出来栄えである必要があります。というのは、私も含め多くの人にとって、自分の作品を他人に見てもらうには勇気がいるからです。家族に見てもらうなら、出来栄えにあまり自信がなくてもいいかもしれません。
他人に見せるのに抵抗を感じないだけの出来栄えで作れるレベルになったら、他人に感想を聞くのもいいです。そして伝わりたいイメージが伝わっているかどうか確認しましょう。
アイディアで悩んだらインプットを増やす
もしあなたが次々にアイディアが浮かんでくるほどクリエイティビティが高いのなら、私が書いた記事など読んでいないはずです。アイディアを出せるようになりたくて悩んでいるという方がこの記事の読者だと思います。
いいアイディアが出てこないときは、今作ろうとしているものに必要な知識や情報などが足りていない状態です。つまりインプットが足りていないということです。
人はこの世のすべてを知ることはできないので、アウトプットする度に必要な知識や情報をインプットする必要があります。
アイディアが出なくて行き詰ったときは、参考になるものを探したりして、インプットをしてみてください。クリエイティビティにおいてはインプットなくしてアウトプットなしです。
ものではなくことでもいい
ここまではモノづくりでクリエイティビティを高めるトレーニングについて解説してきました。なぜなら実物の方が解りやすいからです。
しかしイベントでもいいと私は思っています。例えば地域のイベントの企画に参加してみる(プロボノなどで参加できる可能性あり)、自分でパーティーや友達同士でお出かけするイベントを企画してみるなどもいいと思います。
イベントを企画すると、何をやったら楽しいかということを考えますし、情報収集も必要になります。段取りだって必要です。そもそも人を集められるだけの魅力が企画にないと参加者が集まりません。イベントの企画には考えることが沢山あります。
イベントはモノづくりと比べると一人でできないことが多いので、クリエイティビティを高めるトレーニングとしてはモノづくりの方が効率がよさそうです。
しかし人集めや段取りなどイベントだから学べることもあります。そして人集めを行うには人に魅力を伝える必要があります。魅力を伝える宣伝が必要ですので、クリエイティビティのトレーニングになります。
終わりに
クリエイティビティを高めるにはインプットを沢山して引き出しを増やす必要があります。しかしそれだけでは不十分であり、アウトプットによってインプットした知識やアイディアを使いこなす練習をする必要があります。
よって今回はモノづくりやイベントを自分で企画してやるという方法を紹介しましたが、これこそがクリエイティビティにおけるアウトプットの練習なのです。
インプットとアウトプットを沢山やって、発想を豊かにしていきましょう。